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ターボファン(たーぼふぁん)
羽根の長さが比較的長く、後ろ向きに反った羽根がついており、ファンの中では最も効率がよい換気扇です。
ターボファンは「浅型レンジフード」や「ダクトファン」などに用いられる。排気方式の違いにより、他にもシロッコファン、プロペラファンがあります。
ターンバックル(たーんばっくる)
支持棒や支持ワイヤーロープなどの張力を調節するための器具です。金属製の胴の両端にネジ山が切られていて、一方は右ネジ、もう一方は左ネジ(逆ネジ)になっていて、この胴を回転させることで両端に取り付けられたボルトが締め込まれたり緩められたりと、張力を調節することができます。 鉄骨造や木造の建方などで、建入れ直しや鉄筋の筋かいなどに使用されます。
耐火構造(たいかこうぞう)
壁、柱、梁、屋根など建物の主要構造部が、火災が起きてから一定の時間、倒壊したり他に延焼しない性能を持つ、建築基準法にて定められた構造のこと。 鉄筋コンクリート造や耐火被覆を施した鉄骨造などが耐火構造にあたります。耐火構造で造られた建築物を「耐火建築物」と言う。
耐火被覆(たいかひふく)
鉄骨造の骨組みを熱から守るために、耐火・断熱性の高い材料で鉄骨を被覆することを言います。 建築基準法上、鉄骨造は一定の耐火被覆を行なうことで耐火建築物とみなされます。
耐火二層管(たいかにそうかん)
硬質塩化ビニル管の内管に繊維モルタルの外管を被覆している配管材料のこと。
耐火二層管は、繊維モルタルで加工され、吸水性や吸湿性があり、鋼管や銅管・ステンレス管などの金属管・塩ビ管のような防露施工を必要としません。また、水流音の遮音性や耐食・耐震などの特長を持つ優れた配管材料です。
耐火二層管はマンション・ホテル・事務所ビルを中心に、ご家庭やオフィス等の排水管として身近なところで配管として使われています。
また、トミジ管とも呼ばれ、防火区画の貫通処理が必要な場所で使用できます。
耐光カーテン(たいこうかーてん)
日差しによる生地の日焼けや黄ばみ、色褪せを防ぐ機能を持たせた機能カーテンのこと。
耐光カーテンには、一般的な耐光基準値より高い耐光性をもたせるように加工されており、南や西側の日差しの強い窓に向いているカーテンです。
太鼓張り(たいこばり)
建具において力骨の両面に板や紙を張り、内部を中空にしているものを言います。
襖では、框まで紙を張り包んでいるものを、「太鼓襖」と呼ばれています。
耐震構造(たいしんこうぞう)
柱や梁、壁など建物を支える構造部の強度を高め、揺れに耐えるように設計された構造のこと。
建築基準法では、一定の耐震性能を保つために、地盤に応じた基礎を選定することや、耐力壁の配置、構造材を接合する構造金物などが規定されています。
耐震性能(たいしんせいのう)
地震に対して建物が耐えられるかの安全性の度合のこと。
住宅性能表示制度では、耐震性能の等級を3段階に規定されています。
耐震ラッチ(たいしんらっち)
システムキッチンなどの吊戸棚等の扉が地震などの揺れで開かないようにする金具のこと。
耐震ラッチは、地震の揺れを感知すると扉をロックして、食器棚やタンスなどの収納物が飛び出すのを防ぎます。
耐水石膏ボード(たいすいせっこうぼーど)
「耐水プラスターボード」 若しくは、「シージング石膏ボード」とも呼ばれ、防水処理を施した石膏ボードのことを言います。
洗面脱衣室などの多湿箇所(水廻り)の壁・天井下地材として用いられています。
対面式キッチン(たいめんしききっちん)
リビングやダイニングに対面して作業できるように、レイアウトされたキッチンのスタイルのことを言います。
また、壁に対面してレイアウトされたスタイルを「壁付けキッチン」と言います。
耐用年数(たいようねんすう)
長く使い続けるモノの寿命のことを言います。
材料の物理的・化学的な性質だけを表す「耐久性」よりも広い意味があり、社会的・経済的な状況を含めて将来的に利用できる長さを表す。
建築物の場合は、物理的な寿命だけでなくライフスタイルの変化に対応できて、維持管理コストが過大にならない範囲で収まるまでの年数をいう。
尚、「法定耐用年数」は、減価償却費を計算するために財務省令で定められたもので、実際の寿命とは必ずしも一致しない。
耐力壁(たいりょくかべ)
地震、風圧による水平力や建物の自重(固定荷重)、積載荷重、積雪荷重などの鉛直力に抵抗するための構造的に重要な壁のことを言います。
木造の場合は、筋かいや面材を張った壁が耐力壁となり、耐力壁の強さは、建築基準法にて壁倍率として規定されています。
また、耐力壁以外の壁を非耐力壁と言う。
タイルカーペット(たいるかーぺっと)
50cm角などの大きさにカットされたカーペットのこと。
施工が容易で部分的に取替えも出来るため、オフィスその他で利用されることが多くなって来ました。
耐久性・防染性に優れた「ループパイル」タイプやボリューム感のある「カットパイル」タイプなどがあります。
田植え(たうえ)
コンクリート打設が完了してから差し筋やアンカーボルトを差し込む手法のこと。
鉄筋の周りに気泡が生じ、鉄筋とコンクリートの付着力が低下するため行ってはならない。
高窓(たかまど)
壁面の上部に設けられ窓のこと。
腰窓位置に家具等があり、壁の上部にしか設ける事が出来ない場合に採用され、主として採光目的に設けられる窓。
宅地造成(たくちぞうせい)
農地・山林・原野・沼沢地などを宅地にするために、土地の形や性質を変えることを言います。
傾斜地の宅地造成にともなう崖崩れや土砂の流出によって災害が発生することを防ぐために宅地造成等規制法(1961年11月制定)が設けられ、地盤の安全性確保、擁壁や排水施設の設置などの技術基準がある。
規制区域内の一定の宅地造成工事(下記の宅地造成の規制対象)は都道府県知事の許可が必要。自治体によっては地域の実状に合った開発指導要綱を定めている。
(たたみ)
「畳床(たたみとこ)」・「畳表(たたみおもて)」・「畳縁(たたみへり)」からなる、和室の床に使用する床材のこと。
畳には、畳床の仕様により、「本畳」と「化学畳」があります。
タッセル(たっせる)
カーテンを開けたときに、左右でまとめるための房飾りのこと。
建売住宅(たてうりじゅうたく)
不動産会社などが、住宅を建て土地とセットで販売する形態の住宅のこと。
既に建物が完成した状態での契約なので、契約は売買契約となります。
建売住宅は、注文住宅のように、建築工法や間取り、設備や仕様などが選べないですが、実際の建物の間取りや室内の大きさ、使い勝手、仕様関係が確認できる点がメリットです。
建具リスト(たてぐりすと)
縮尺1/50程度で、外部建具・室内建具の姿を表した図面で、建具の名称・開閉方式・寸法・材質・取手や鍵などの付属金物・ガラスの厚みと種別などが記載された図面のこと。
戸建住宅の場合は、平面詳細図に記載され建具リストが省略される場合があります。
たてすべり出し窓(たてすべりだしまど)
窓の軸がスライドし、左右どちらか一方に回転するように開閉する窓のこと。
窓の縦方向の片側を軸とします。
谷木(たにぎ)
隣り合う屋根傾斜面の交わる部分(水下部)で、外壁が入隅になる部分の屋根に設ける、母屋に対して45°に取り付けられる小屋組部材のこと。
谷部分に設ける、小屋組材。
多能工(たのこう・たのうこう)
生産や施工において特定の職種に限らず、各種の仕事をこなすことの出来る技能者のこと。
内装工事など、色々な工事で多能工が重要視されています。
タペストリー(たぺすとりー)
本来は、染織された横糸で模様を出すつづれ織の壁掛けのことです。現在では、壁に掛ける装飾用の織物ことを指します。
また、「タピスリー」とも呼ばれています。
垂木(たるき)
屋根の野地板を張るために、その直下にある部材で、軒桁、母屋、棟木の上に、屋根勾配なりに設置される部材のこと。
垂木の断面寸法は、その屋根の葺く材料の重さや軒の出の寸法によって決められます。
タワークレーン(たわーくれーん)
クレーンの一種です。建設現場で使用される昇降可能な仮設揚重機である。
単板ガラス(たんいたがらす)
1枚のガラスで構成されたガラスのこと。
「フロート板ガラス」・「型板ガラス」・「すりガラス」・「フロストガラス」・「網入りガラス」・「線入りガラス」などがそれにあたります。
短期荷重(たんきかじゅう)
積雪荷重、風圧力、地震力など、比較的短時間にかかる荷重のことを言います。
炭酸ガス消火器(たんさんがすしょうかき)
炭酸ガスで窒息消火させるもので、消火の後に汚れが残らないため、電気関係などの施設で使われる消火器のこと。
しかし、高熱のものについては 再燃を起こし、狭い所で多量に使用すると窒息死することがあります。
箪笥(たんす)
戸棚と引出しからなる箱状の木製収納家具のこと。
収納する物によって小袖箪笥、衣装箪笥、茶箪笥、薬箪笥などがある。また、使用形態によって船箪笥、旅箪笥、材料によって桐箪笥、欅箪笥、硬木箪笥など、さまざまな種類がある。
元来、和風家具の用語であったが、洋服箪笥やベビー箪笥というような呼び名も使われています。
単相(たんそう)
電気の配電方式の一種です。単相には2線式と3線式があり、2線式は100V、3線式は100Vと200Vの電気器具が使用できます。
最近はエアコンや電気温水器、IHクッキングヒーターなどの200V器具に対応し、家庭用では単相3線式が一般的です。
炭素繊維(たんそうせんい)
カーボンファイバーとも言い、炭素を主成分とする繊維のこと。
強度、弾性が大きく、耐熱性、耐薬品性に富み、軽量なため、プラスチックやコンクリートの強化材などとして、さまざまなものに応用されています。
大工(だいく)
木工事に携わる職方全般を指し、木造の建物では、地縄・縄張りから木部外構まで、最も長い期間工事に関わっています。
大工の中でも社寺専門を「宮大工(みやだいく)」、数奇屋専門を「数奇屋大工(すきやだいく)」と呼ばれ、また、鉄筋コンクリート造で型枠を組み立てる大工は「型枠大工(かたわくだいく)」、内装の木工事だけを行なう大工を「造作大工(ぞうさくだいく)」と呼ばれています。
尚、木造のツーバイフォー工法(木造枠組壁工法)は、「フレーマー」と呼ばれている。
ダイノックシート(だいのっくしーと)
木や石などの素材に近づけた硬質塩ビタックシートで、粘着剤付きの印刷化粧フィルムのこと。
ダイノックシートは、住友3M社の商品名で、同等品としてはシーアイ化成社のベルビアンシート、サンゲツのリアテックシート、積水化学工業のパロアシートなどがあります。
ダイノックシートは、本物の木質・本物の石・本物の素材に限りなく近づいたフィルムで、建具や三方枠、テーブルや机などの家具、扉などいろんなものへ施工可能で、インテリア、エクステリアのみならず、今や建築やあらゆる装飾に欠かせないマテリアル(材料)です。
ダイヤモンドカッター
(だいやもんどかったー)
刃先に人工ダイヤモンドを埋め込んだカッターのこと。
ガラス等の加工に用いられます。
代理受領(だいりじゅりょう)
住宅ローンの融資金を、ローン申込者ではなく、売り主や業者が金融機関から、直接、受け取ることを言う。
これは、住宅ローンの融資金は住宅購入費になることが明確なため、売り主などが支払いを確実にするために取る方法で、不正防止効果が得られ通常この方法がとられています。
大理石(だいりせき)
変成岩の一種です。大理石の名称は、中国雲南省の大理県で産出することにちなんでいます。
日本でも産出されますが、建築材料としてはほとんどが、イタリア、スペイン、ギリシア、フィリピンなどから輸入されています。
大理石は、石灰岩からなり、炭酸カルシウムの比率が高い程白色で、不純物が多い場合は灰色や茶色、黒色となります。
また、ほとんどの石灰岩が大昔のサンゴ礁の残骸で、サンゴ、ウミユリ、などの化石が含まれていることがよくあります。
大理石(石灰岩)は、御影石(花こう岩)に比べて軟らかく、加工しやすく、また、模様や色調が美しく、磨くと光沢が出るため、内装によく用いられている石材です。
反面、耐久性は弱く、屋外で酸性雨にさらされると、長くても一年くらいで表面のつやを失ってしまいます。基本的に屋内の水のかからない所が適しています。
第一種住居地域
(だいいっしゅじゅうきょちいき)
都市計画法で定められた用途地域のひとつ。大規模な店舗やオフィスビルなどの建築を制限する住居系の地域のことを言います。
床面積が3000㎡以下なら、階数にかかわらず飲食店や店舗、事務所などが建築できる。ボーリング場やゴルフ練習場、ホテル、旅館なども可。税務署、郵便局、警察署、消防署などは建物の規模に関係なく建築可能。また、マージャン店、パチンコ店、カラオケボックスなどの遊戯施設は規模にかかわらず建築できない。
第二種低層住居専用地域
(だいにしゅていそうじゅうきょせんようちいき)
都市計画法で定められた用途地域のひとつ。主に低層住宅のための良好な住環境を保護するための住居系の地域のことを言います。
建築できる建物の種類や高さ制限は第一種低層住居専用地域とほぼ同じで、唯一の違いは小規模な飲食店や店舗などの建築が可能なこと。
具体的には2階以下で床面積が150㎡以内で、日用品の販売店、食堂、学習塾そのほかの各種サービス業を営む店舗。パン・豆腐など自家製造販売の場合は、作業場の面積が50㎡以内。
第二種住居地域(だいにしゅじゅうきょちいき)
都市計画法で定められた用途地域のひとつです。住居系の地域だが、大規模な飲食店、店舗、事務所などの建築も可能。
階数や床面積の制限はない。カラオケボックス、パチンコ店などの遊戯施設、畜舎、自動車教習所も建てられる。作業場が50m2以下なら、小規模な食品製造業に加えて、危険性や環境悪化のおそれが少ない工場も建築可能。ただし、劇場や映画館、キャバレー、ダンスホール、営業用倉庫など建築できないものもある。
ダクト(だくと)
空調、換気設備として、空気を所定の場所に送る管路。風道とも言います。
断面が長方形のものを角ダクト、円形のものを丸ダクト、或いはスパイラルダクトといい、工場生産による規格品があります。
電線やケーブルなどを通す導管のこともダクトと呼ぶことがある。
ダブルベット(だぶるべっど)
ベッドのサイズの一種です。
2人用のベッドで、幅約140〜160cm長さ200〜210cmが一般的なダブルベッドのサイズです。
駄目工事(だめこうじ)
工事がほぼ終わった段階で、手直しの必要があると指摘された部分について、手を加えて改善する工事のことを言います。
また、引渡検査(施主検査)などで建築主が、施工不良を指摘する事など、「駄目を出す」などと言います。
暖色(だんしょく)
色相環上で赤からオレンジ、黄色までの色を指します。
暖色は暖かさを感じる色。
団体信用生命保険
(だんたいしんようせいめいほけん)
住宅ローンの利用者(債務者)が、返済期間中に死亡したり、高度障害状態となった場合に、保険会社から支払われる保険金によって残りのローンを返済するしくみの生命保険で、住宅ローンにセットされる(加入が必須である)ことが一般的です。
通常、契約者は金融機関で、被保険者は住宅ローンの利用者(債務者)となり、加入できない場合には、住宅ローンを利用できないケースもある。
断熱材(だんねつざい)
熱の伝わりを防ぐために用いられる材料のことを言います。
無機繊維系(グラスウール・ロックウール)、発砲プラスチック系(ウレタンフォーム・ポリスチレンフォームなど)、木質繊維系(セルロースファイバーなど)に大別されます。
段鼻タイル (だんばなたいる)
階段タイルともいい、階段先端の踏面に使われる役物のタイルのことを言います。
滑り防止のため、筋状の凹凸溝が付けられたノンスリップタイプの段鼻タイルもあります。
暖房負荷(だんぼうふか)
暖房に必要な供給熱量のことです。木造戸建住宅などでは100kcal/㎡・h 程度が必要です。
暖炉(だんろ)
火をたいて部屋の中を暖める装置のことを言います。
一般には壁に造り付けたものを言うが、独立して設置されるものもあります。
ターマトラック(たーまとらっく)
電磁波で木材やコンクリート内部、断熱材内部に生息する白蟻を検知する機械です。
ターマトラックは、専門の白蟻駆除業者が効果的に調査を行うために使用する白蟻の探知機器で、目で確認出来ない壁や柱、土間の内部に生息する白蟻の動きを、マイクロウェーブ(電磁波)の波動から探知します。
耐火建築物(たいかけんちくぶつ)
建築基準法で定められた、耐火構造で造られた耐火性能がある建築物のことを言います。木造は耐火建築物として扱うことはできません。(防火地域での木造建築物は、小さい建物しか建てられません。)尚、耐火建築物として扱われる構造は、鉄筋コンクリート造 又は耐火被覆を行なった鉄骨造などで、建築基準法で定められている耐火性能をクリアーした建築物です。
耐火等級(たいかとうきゅう)
住宅性能表示制度により、住宅の部位がどの程度火に強いかを示す等級のこと。
耐火等級では、「延焼のおそれのある部分(開口部)」は等級1〜3、「延焼の恐れのある部分(開口部以外)」「界壁および界床」(共同住宅のみ)は等級1〜4で表示される。
耐火ボード(たいかぼーど)
不燃性・耐火性のある非金属で出来たボードのことを言います。 石膏ボード(プラスターボード)やフレキシブルボードが耐火ボードにあたり、内装制限や防火構造、耐火構造などの下地材に用いられます。
体感温度(たいかんおんど)
人体が温熱要素の統合として感じる温度のことです。
温熱要素は、「気温」、「湿度」、「気流」、「放射」の4つの物理的要素を言います。
耐久性(たいきゅうせい)
ある材料が外部からの物理的・化学的な影響に対して、どれだけ長く抵抗できるかを示す性能のこと。「durability」、長持ちする力。
建築物では柱や梁、壁などの基本構造部分の耐久性と、設備配管などの耐久性が異なる。材料の選定や設計のしかた、維持管理の善し悪しなどでも耐久性が変わってきます。
品確法の住宅性能表示制度では、耐久性に相当する項目として「劣化の軽減に関すること」で劣化対策等級を定めている。
太鼓襖(たいこぶすま)
襖の縁を設けない襖で、「坊主襖(ぼうずぶすま)」とも言う。
退色(たいしょく)
仕上材などの色が、太陽光線や化学作用などによって、彩度が低下し変化することを言います。
耐震診断 (たいしんしんだん)
既存建物の耐震性の判定を行うことを言います。
木造建物の耐震診断には、「簡易耐震診断」と「一般耐震診断」とがあります。
耐震等級(たいしんとうきゅう)
住宅性能表示制度および耐震診断により、建物がどの程度の地震に耐えられるかを示す等級のことです。
耐震等級は、建築基準法の耐震基準を満たせば「等級1」、その1.25倍なら「等級2」、1.5倍なら「等級3」となる。耐震等級を取得した住宅は等級に応じて地震保険の割引が受けられる。
耐水合板(たいすいごうばん)
合板は接着強度を保証するため、耐水性能によりJASによって、耐水性の高いものから「特類」・「1類」・「2類」・「3類」の四段階に分類されます。
堆積岩(たいせきがん)
砂、粘土、火山灰、動植物の残骸が固結したものを言います。
「凝灰岩」、「砂岩」、「石灰岩」、「粘板岩」、「礫岩」、「泥岩」などが堆積岩にあたります。
太陽光発電システム
(たいようこうはつでんしすてむ)
屋根に設置した太陽電池パネルで太陽光を集めて電気をつくり、インバーター(交換器)で直流電流を交流電流に変換し、家庭で使える電気にするシステムです。
太陽光発電システムは、CO2(二酸化炭素)を発生させない、環境問題に対応したエネルギー源であると同時に、省エネにもつながるとして、近年このシステムを採用するケースが増えています。
また、自宅で発電した電気を電力会社に売る売電システムもあり、今後設置費用がより廉価になれば、飛躍的に普及することが期待されています。
耐力(たいりょく)
骨組みや構造部材などが外力に対して、破壊せずに耐えられる力のことを言います。
タイル(たいる)
建築物の仕上材として内外の床、壁に用いる平板状の粘土焼成品のこと。
タイルは一般に耐火性、耐久性に優れ、古くはエジプトやバビロニアなどの王宮や宮殿の床材に使われるなど、世界各地で広く使われてきました。
タイル割り(たいるわり)
タイルを割り欠くことなく、仕上げの視覚的な効果を上げるために、タイルを配置割付けることを言います。
水栓やコンセント、照明器具などとの位置関係も配慮して、割付け方を決めるようにします。
高基礎(たかぎそ)
一般の基礎の立ち上がり部の天端が高い基礎のこと。
高基礎は、ユニットバスを用いず在来工法の浴室を設ける場合に、浴室の腰壁の防水のために、基礎の立ち上がり部のコンクリートを高くする場合などに発生します。
多機能シャワー(たきのうしゃわー)
水の量や水の出方をさまざまに変えることができるシャワー水栓のこと。
多機能シャワーは、霧雨のような水流であったり、打たせ湯のような強い吐水であったり、マッサージ効果のある水流を出すものなどがあり、また、残留塩素を取り除く浄水機能などを備えているものもあります。
宅地建物取引業法
(たくちたてものとりひきぎょうほう)
消費者を保護し、不動産取引が正しく行なわれるように、さまざまな事項を定めた法律のことを言います。
宅地建物取引主任者
(たくちたてものとりひきしゅにんしゃ)
都道府県が行なう宅地建物取引主任者資格試験に合格し、主任者証の交付を受けた者のこと。
不動産業者は、事務所ごとに5人に1人の割合で宅地建物取引主任者を置かなければならない。
三和土(たたき)
土またはコンクリートで仕上げた土間のこと。
古くは叩き土に石灰・水などを加えて塗り、たたき固めた土間を指します。
また、「叩き」とも書きます。
畳寄せ(たたみよせ)
和室の壁と畳の取り合い部の床面に設ける部材のこと。
建端(たっぱ)
建物の高さを表すときに使う言葉です。
階高、軒高、或いは建物の最高の高さを言います。
建て方(たてかた)
木造や鉄骨造などで、現場で主要な構造材を組み立てることを言います。
一般的には棟上げ(上棟)までの作業を指します。
建具金物(たてぐかなもの)
建具に用いる金物で、丁番、旗丁番、ピポットヒンジ、ドアクローザー、ドアチェーンなどを言います。
縦繁障子(たてしげしょうじ)
縦方向の桟が多く組まれた障子のこと。
関東に多く、東障子とも呼ばれています。
多灯照明(たとうしょうめい)
複数の照明を組み合わせた照明方法のこと。
「ダウンライト」、「ブラケット」、「スタンド」、「ペンダント」などの照明器具を併用すること。
(たに)
外壁が入隅になる箇所の屋根において、異なる方向の流れが合うところにできる谷状の部分のことを言います。
屋根の雨水処理のために、谷には必ず谷樋を設けるようにします。
また、谷部分の構造材には、谷木を設けます。
谷樋(たにどい)
屋根の谷に設ける、板金で作られた樋のことを言います。
タフテッドカーペット
(たふてっどかーぺっと)
基布に刺繍のようにミシン針でパイルを刺し込む機械刺しで、パイルの抜けを防ぐために、裏面に接着材(ラテックスなど)をコーティングしパイルを裏面から固定したカーペットのこと。
タフテッドカーペットは、ウィルトンカーペットやアキスミンスターカーペットなどの織りカーペットの数十倍以上の生産能力があり、カーペットの主流となっています。
垂れ壁(たれかべ)
天井から垂れ下がった壁で、途中までしかない壁のこと。
床の間の上部の壁、対面キッチンにて流し台の上部に吊戸棚を設けるために設ける壁などで、「下り壁」とも言われています。
撓み(たーんばっくる)
荷重を受けた構造物や部材が反り曲がった形になることを言います。
材の軸方向に垂直な方向への変形をいい、軸方向への変形は「伸び」、或いは「縮み」となります。
単管(たんかん)
建築工事で用いられる機材の一種で 単管パイプ の略。建築現場で作業をするための足場用資材として利用されることが多いです。
タンクレス便器(たんくれすべんき)
洗浄のための水を貯めるタンクがない 水道直結方式タイプの便器で、「ダイレクトバルブ式便器」とも呼ばれています。
連続洗浄が可能でスペースをとらないメリットがあります。水道の水圧が低い場合は使用できません。
短冊金物(たんざくかなもの)
横架材を介して上下階の管柱の緊結に使用する補強金物のこと。
スクリュー釘(ZS50)の併用は、告示第1460号第2号(に)では不要ですが、金物の反りやガタつきを防ぐためにスクリュー釘は併用した方がよい。
尚、短冊金物は、告示第1460号第2号の耐力壁が取り付く柱の柱頭・柱脚の接合 及び 同告示第3号のその他の構造耐力上主要な部分の接合に用いる金物です。
単層フローリング(たんそうふろーりんぐ)
構成層が1つのフローリングで、一般的には無垢材でつくられたものを言う。
無垢フローリングは、天然のフローリングのために、乾燥・収縮などの暴れが発生します。
ダークトーン(だーくとーん)
暗い色調。それぞれの色みに黒が多く混ざったような色合のことを言います。
大黒柱(だいこくばしら)
民家のほぼ中央部に立つ太い柱のこと。
通常は土間と床上の境にある柱、また、田の字形のプランの場合、その中央に立つ柱を指します。
台直し(だいなおし)
差し筋やアンカーボルトに誤りがあった際、規定の位置に力を加えて修正することを言います。
原則として行ってはいけない。
ダイニングチェア(だいにんぐちぇあ)
主に食事用に使われる背もたれのある椅子のこと。
肘掛けは有りと無しのタイプがあります。
ダイニングテーブル(だいにんぐてーぶる)
食事の際に使用するテーブルのことを言います。
台持ち継ぎ(だいもちつぎ)
両部材の木口を互いに斜め方向に加工し組み合わせる継手のことを言います。
丸太の小屋梁などに用いられます。
ダイヤフラム(だいやふらむ)
鉄骨造の柱と梁の剛接合部の応力伝達を補い、仕口の剛性を高めるために設ける鋼板のことを言います。
ダイライト(だいらいと)
火山性ガラス質複層板で、大建工業の構造面材の商品名です。
火山性ガラス質堆積物質と鉱物繊維からつくられた構造用面材で、難燃性で、かつ木質ボード並みに軽量で施工性がよく変形も少ないです。
耐力壁として使われています。
台輪(だいわ)
戸棚やタンスなどの箱物家具の構成部材の一種です。
床にじかに接する部分にあって、家具を支える枠組の台木。
下部の汚れを防ぎ、最下部の扉や引出しの開閉を容易にするほか、床と下台との間に空間を作り、地板などの狂いを防ぐ役割も果たします。
尚、台輪には、独立した枠とする場合と、家具本体に固定して一体とする場合があります。
第一種低層住居専用地域
(だいいっしゅていそうじゅうきょせんようちいき)
都市計画法で定められた用途地域のひとつで、2〜3階建て以下の低層住宅のための良好な住環境を保護するための住居系の地域のことを言います。
一戸建ての住環境としてはもっとも優れていて、住宅以外に建てられる建物は、高校以下の学校、図書館、銭湯、診療所、老人ホーム、保育所など。
併用住宅の場合は、住居部分が全体の2分の1以上で、店舗等の広さが50㎡以内に限られる。建物の高さを10mまたは12m以下に抑える絶対高さの制限がある。
第一種中高層住居専用地域
(だいいっしゅちゅうこうそうじゅうきょせんようちいき)

都市計画法で定められた用途地域のひとつ。中高層住宅のための良好な住環境を保護するための住居系の地域のことを言います。
低層住居専用地域のような絶対高さの制限がないので、容積率に応じて4階建て以上の中高層マンションなどが建築できる。
飲食店や店舗は2階建て以下で床面積500㎡以内ならOK。大学や病院、2階以下で床面積300㎡以内の独立車庫も建築可能。ゴルフ練習場・パチンコ店などの遊戯施設、ホテルなどの宿泊施設は不可。

第二種中高層住居専用地域
(だいにしゅちゅうこうそうじゅうきょせんようちいき)
都市計画法で定められた用途地域のひとつです。主に中高層住宅のための良好な住環境を保護するための住居系の地域。
建築できる建物の種類は第一種中高層住居専用地域と同様。ただ、飲食店や店舗の床面積が第1種中高層住居専用地域の500㎡以内から1500㎡以内に拡大している。また、2階建て以内なら専用の事務所ビルも建築可能。パン、米、豆腐、菓子などの食品製造業で、作業場の床面積が50㎡以内の工場も建てられる。
ダウンウォール(だうんうぉーる)
目の高さまで引っ張って降ろせるキッチンの吊戸棚のことを言います。
ダウンライト(だうんらいと)
天井に埋め込まれた小型の照明器具のことを言います。
設置用途により、全般照明用、ウォールウォッシャー、スポット用、可動形スポットなどのタイプがあります。
断熱材が設けられた天井にダウンライトを設ける場合は、S形埋め込み対応のダウンライトを選定すること。また、ダウンライトの後付け対応はコストがかかるので、本体工事に含むことをお勧めいたします。
ダブルシンク(だぶるしんく)
キッチンに大小2つのシンクがあることを言います。
ダムウェーター(だむうぇーたー)
直訳すれば無口な使用人となりますが、建築用語では食品など物品を運ぶための小型エレベーターのことです。床面積1㎡以下で、高さ1.2m以下のエレベータを言います。
レストランなどでは多く用いられていますが、住宅でも3階建て以上には便利です。
また、回転する3段の丸い棚が付いた小型の家具も「ダムウェーター」と言います。
団子貼り工法(だんごばりこうほう)
積上げ貼り工法とも言います。湿式工法での壁タイルを貼る施工方法です。
団子貼り工法は、タイルの裏面に貼り付け用モルタルをのせ、モルタルこすりを行なった貼り付け面に、押し付けるように貼り付ける方法で、壁の下部から上部に向かって一段ごとに貼り上げて行くタイル貼り工法です。
弾性(だんせい)
外力の作用を受けたときに生じる物体の変形が、外力を除荷したとき完全に元の状態に戻る性質のことを言います。
緞通(だんつう)
厚手の織物類でカーペットの一種です。
床敷用、装飾用として一般に手織りのものをいう。
地糸に麻糸や綿糸を使い、羊毛などの毛を結びつけて立毛にし、さらに各種の色糸を織り込んで模様を表したもので、古くはペルシャ(イラン)を中心とする中近東でつくられ、シルクロードを経て中国に伝わった。
日本でも天保年間(1830〜1844)に、堺などでそれらをまねて織られた。
ペルシャ緞通、トルコ緞通、インド緞通などが有名。
断熱ドア(だんねつどあ)
次世代省エネルギー基準 若しくは、新省エネ基準の開口部の断熱性能基準に適合したドアのことを言います。
一般的には、扉の厚みを厚くし内部に断熱材を充填させ、また、扉に開口部を設ける場合は複層ガラスなどを採用し、開口枠には断熱樹脂を用いるなどの、断熱・防露対応が施されたドア。
断面図(だんめんず)
建物を縦に切った所を表した図面のことを言います。
縮尺は1/100程度で各部の高さ関係を示す一般図です。